2と言っても前回書いたふちゃぎ紹介記事の続編でもなんでもないんですが、捨て猫について思ったことがあったので書き記します。
【追記】
ふちゃぎ公式ブログを求めて「ふちゃぎ」と検索してきてココに迷い込む方が多いようので、ふちゃぎの飼い主さんが開いているブログへのリンクを張っておきます。
でも、何かのご縁とウチの記事も読んでいただけると嬉しいです(笑)
前の記事でただ「可愛い」とだけ紹介したふちゃぎ動画ですが、捨て猫なんですよね。
今更ですが、あんなに可愛い子猫を平気で捨てるっていう現実があるんだなぁと改めて感じました。そしてあんなに可愛い動画を紹介したことで猫が欲しくなってしまい、簡単に猫を飼ってしまう事がもしかしたら起こってしまうかも?なんて考えてしまいました。そこで紹介した責任としてちょっと長いですが猫を飼うって事についてお話しをしようと思います。
幸いなことにふちゃぎは良い飼い主さんに立派に育てて貰い「ふちゃぎ」という可愛い名前を貰うことが出来ましたが、世の中にはただ捨てられる名前もない猫が沢山います。
夫婦猫を飼っていたらそりゃ子供が生まれます。仮に子供が3匹生まれた場合、猫にかかるお金も結構バカにならない金額になることでしょう。人間としてそういう事情は分かります。
でも、それなら去勢するなりして産ませなければいい話。産んでしまったのなら、責任を持ってその子の命を守ってあげるべき。こんなものは猫を人間として考えてみたら当たり前の話です。捨てるなんて事件ですよ。
家族の一員として終生飼い続けるべきだと思います。また命を預かった以上その責任があります。それでももし飼えないのなら、里親を見つける。見つかるまでは責任を持って命を紡ぐ。常識です。
電柱に貼るのは法的に良くありませんので、近くの動物病院に行って里親募集のポスターを貼って貰えるように頼みましょう。大抵の動物病院なら快く引き受けてくれます。動物病院が無い場合でも、情報を簡単に発信できるようになった現在なら、掲示板・ブログ・ホームページ等々、様々な媒体で里親募集を告知できます。「きっと誰かが拾ってくれる」なんて安易な考えで捨てるのは止めましょう。
でも里親に出した場合、その猫を里親さんが可愛がる可愛がらないは元飼い主には関係ありません。もしかしたらその人も里親に出してしまうかも知れません。最悪の場合捨てる可能性もあります。「可愛がってください」「大切にしてあげてください」。よくありがちな台詞だと思いますし気持ちも分かりますが、残酷な話生きようが死のうが新たな飼い主の勝手なのです。もし仮にそんな事が起こったとしても、責任を放棄した元飼い主には責める権利なんてありません。その点も理解しておきましょう。また、そんな事が起こらないように、「引き取ってくれればどなたでも」なんて安直な考えは止めて、里親探しは慎重に行ってくださいね。それが最後の愛情です。
以上は飼ったあとの話ですが、飼う前の話も。
「猫が欲しい」と簡単に飼ったりしていませんか?飼おうと思ってる人がいたらちょっと下を見てください。
- ペット飼育可の家ですか?無視してバレた時に猫と共に引っ越しができる覚悟がありますか?
- 毎日2回の餌やりにトイレの掃除に遊び相手など、猫を育てる時間はありますか?
- 家族は猫を飼う事に満場一致の賛成をしていますか?家族に反対された場合、猫と共に家を出る覚悟はありますか?
- 毎日の餌にトイレ砂や爪研ぎ、そして病院とコストはバカになりません。金銭的に余裕はありますか?
- 猫の飼育に関する知識を新たに覚える為の心と時間の余裕はありますか?
- 猫のために宿泊旅行を犠牲にする覚悟はありますか?
- 最後に、以上の事を死ぬまの約20年間続けられますか?
ちょっと考えただけでもこれだけ猫を飼うって事について出てきます。そして実際にはもっと様々な問題が出てきます。
どれ一つでも守れないのは人間の勝手な都合です。要は猫に合わせた生活ができるかどうか?と言うことですね。
子供の時から野良猫ならまだしも、元々飼い猫で捨てられた猫が楽しく過ごせるほど外の世界は甘くないです。お腹が空いても縄張り争いに勝てなければご飯も食べられません。また仮に勝ったとしても、負けた猫は同じ道を辿ります。
そういう未来の様々なことまで考え、色々なパターンをシミュレーションして問題が無いのなら飼い始めましょう。
それからコレもポイントなんですが、猫を飼うと決めた時に安易にペットショップへ足を運ぶのを止めましょう。高いお金を出して血統書という肩書きを買ってるような物ですよ。大体あなたに血統書ってありますか?何百年も続く家系図がありますか?あったとしても、それはそんなに大事な物ですか?
そんな物と言っては問題がありそうですしちょっと矛先がずれた感じがするので元に戻しますが、それより世の中には里親を捜している猫が沢山います。飼おうと決めたら「猫 里親募集」で検索をかけるとか、近場の動物病院へ行くとか、極力「今飼い主が見つからないと困る」という猫を引き取るようにしてみてください。
まぁペットショップで売れ残った動物の末路もアレなんで、この発言は差別になっちゃうのかもしれませんが…というかペット販売店はもっと規制されても良いと思います。売れ残った場合に保護して寿命を全うできるまでのシステムとパイプラインを作った上で販売をするべき。あ、また矛先がずれてきた…
あとそれから、飼う覚悟が無いのなら「可愛い」「可哀相」といってむやみに野良猫を餌付けするのは止めましょう。餌付けされた後にあなたが引っ越しをしたらその猫はどうなりますか?誰かが代わりに面倒を見てくれてると思っているのですか?そういうことをちゃんと考えてますか?
また、集合住宅でそういう餌付けが行われた場合、あなたは幸せでしょうけど中には猫アレルギーの住人や本能的に猫が嫌いな住人も居るはずです。糞尿の臭いや微妙に残った餌が腐敗した臭い、それに寄ってくる虫、猫の抜け毛に餌を求める鳴き声など、あなたの見えないところで迷惑がかかっているかも知れないのです。
最悪の場合あなたが日々餌をくれるからと通ってた猫が、そういう生活の被害を受けている人たちによって、虐待されたり、保健所に連絡されて殺処分されたりする可能性が高まります。
たまに見かけるんですが、親子揃って「可愛いね」と餌付けしてる人が居ますが、我が輩は「そんなことをする前に野良猫の現実ってものを子供に教えてあげて欲しい」と日々思います。
簡単に餌をあげる前にまず考えてください。
- 飼えないなら飼わない
- 飼えないなら餌付けしない
- 飼ったなら死ぬまで飼う
たった3行の事ですが、よく考えましょう。
いつもの記事とは全然雰囲気の違う内容になってしまったのですが、我が家の田吾咲も捨て猫だっただけにちょっと熱くなり過ぎちゃいました。「捨てる人が居たから我が輩が現在幸せなんだろ!」ってのは超偶然ですし結果論なんで言わないでください。
例外なほど超長くなったのでこの辺で…
2 Comments
ふちゃぎものがたり
ニコニコでみつけてyoutubeに本編があったふちゃぎものがたり。殺人的な可愛さです。
ふちゃぎものがたり
ニコニコでみつけてyoutubeに本編があったふちゃぎものがたり。殺人的な可愛さです。